古着との出会い

前回の投稿(ファッションへの目覚め)の続きです。

はじめて古着に出会ったのは阪急百貨店でした。会社の先輩の結婚祝いを買いに阪急百貨店へ行ったとき、せっかく来たのだからと店内を見て回っていると、アンティークの催事が行われていました。そこでメンズファッションを扱う“ヘイ ジェントルマン カフェ”というショップに出会いました。

“ヘイ ジェントルマン カフェ”はビンテージのハリスツイードをメインに扱っているお店で、ハリスツイード以外にもジャケットやネクタイ、スラックス、靴やカフスなどの小物、レディースも少しあったと思います。ユニクロや100均商品でハリスツイードが使われ大流行しましたが、自分が出会ったのは大流行の少し前。スタッフの方がハリスツイードの良さや歴史、コーディネートなど色々教えてくれたのですが、これまで自分が着ている服の産地、布の産地なんて考えたことがなかったので、もう目から鱗でした。

「ハリスツイードのジャケットは親から子、さらにその子供へと三代に渡って受け継がれるんですよ」「ツイードは着て育てる楽しみがあります」という話を聞いたとき、自分が探しているものの答えがこれ、古着にあると確信。2~3着試着し、ジャストサイズの1着を購入しましたが値段は2万越え。ユニクロ・GUなら何着買えるでしょうか。もう少し足せばオーダースーツを仕立てる事ができます。それでも購入したのは、誰とも被ることがないこと。自分の前に誰かがこのジャケットを着ていて、それを今度は自分が引き継ぐというのがいいなと思ったこと。スタッフの方に教えてもらった服のバックグラウンドが面白く、ファッションとの向き合い方など色々と勉強になることが多く、購入を決めました。

「ツイードは暖かい生地なので、コート替わりに着るのもおすすめです」と言われたので寒くなってから着用しましたが(購入したのは夏)、ウール100%のジャケットは真冬の一番寒い時期以外はコートいらずで、電車の中だと暑いくらいです。はじめて袖を通した時からしっくり体に馴染み、着心地が良いのも古着ならではでしょうか。そういった点も含めて古着って面白いなと思ったものです。

ハリスツイードがきっかけで古着への興味が湧き、カジカジの古着屋特集を読み(30過ぎのおっさんがw)、大阪、神戸、京都の古着店に行っては色々買い込み、鏡の前でファッションショーを繰り広げました。残念ながら買うのもファッションショーも独りのため、「これおかしくないかな?」と思っても誰にも聞けませんが、幸い(?)にも会社の人は誰かしら声をかけてくれました。

アメカジは評判悪かったです。正直自分でもあまり似合っていないなと思っていました。ミリタリー系は男性陣からの評判は良かったですが年配上司や特に女性からは駄目でした。前職で着用していたオーダースーツを着て行ったら、これはかなり評判が良く、話したことのない他部署の人からも「今日のスーツいいですね」と言われました。試行錯誤していった結果、自分はスーツスタイル、クラシカルスタイルが好きで、好きなコーディネートだと評判も良くなるという事がわかりました。また目指すスタイルが決まると服を買うのが少し楽になり、行く店も決まってきました。